子宮頸部レーザー蒸散術

レーザー蒸散とは、高エネルギーレーザーを病巣部に照射することにより瞬時に同部位の水分が蒸発し、細胞や組織が破壊されることを利用した治療法です。子宮頸部に生じた異形成に対して行います。子宮頸部中等度異形成(CIN2)、子宮頸部高度異形成(CIN3)に適応があります。子宮頸部を切除しないため、術後の早産リスクが少なく、特に今後出産を控えている年代の方々にベネフィットがある治療法です。
当院では、DKSH社のスマートサイド・タッチという国内承認を得ているフラクショナル炭酸ガスレーザーを採用しています。子宮頸部レーザー蒸散術は、同機種を用いて行います。
バルトリン腺開窓術
バルトリン腺は、腟の入り口肛門側の左右にある分泌腺です。腟内や外陰部に潤いを与える役割があります。本来バルトリン腺は小さく、外陰部を表面から見てもその姿は分かりません。しかし、腺の開口部がなんらかの理由で閉鎖してしまい、袋状に腫れてしまうことがあります。これがバルトリン腺嚢胞です。ピンポン玉ほどまで腫れることがあります。さらに、ここに菌が入り込んで感染、炎症が生じると、座ることができないほどの痛みとなることもあります。これがバルトリン腺膿瘍です。
バルトリン腺嚢胞が大きく日常生活に支障が出る場合や、バルトリン腺膿瘍に至っている場合には、針を穿刺し内部に溜まった液体/膿を抜くことができます。婦人科外来で対応可能です。
バルトリン腺膿瘍を繰り返してしまう場合、レーザー機器を用いてバルトリン腺開窓術を行います。開口部がつまり腫れてしまったバルトリン腺に出口を作ってあげる手術です。局所麻酔のうえ、粘膜面から行います。痕はほとんど目立ちません。
お辛い場合には当日の処置も検討可能です。予約の際ご相談ください。
尖圭コンジローマレーザー焼灼術
尖圭コンジローマは、痛みやかゆみといった自覚症状に乏しく、外陰部や肛門周辺などに小さなイボのような突起が生じていることでたまたま気が付いた、ということが少なくありません。
- イボの先端が尖っている
- 鶏のトサカのようにギザギザしている
- 細長く枝のように伸びている
などの形態的特徴があり、目視である程度尖圭コンジローマかどうか診断可能です。
尖圭コンジローマは主に性行為を通じて感染します。HPV(ヒトパピローマウィルス)6型または11型が、腟、肛門、口腔、陰茎など、感染部位と直接的に接することが原因です。また、皮膚に傷があれば、そこからウイルスが入り込み感染することもあります。
ウイルスに接してから実際に病変を視認できるようになるまでは、2週間〜数か月を要し、すぐにはわかりません。感染した人と性行為をした場合、半分以上の高い確率で感染するといわれています。前述の通り、尖圭コンジローマは腟だけでなく、口腔内~のど、肛門周囲にも生じます。治療が難しい場合がありますので、注意が必要です。
小さい尖圭コンジローマには、外用薬が有効です。ただし、粘膜には使用できません。
大きな病変や、多発病変、腟内や子宮口のコンジローマの場合には、外科的治療をおすすめします。外用薬でよくならない場合にも、レーザー治療がよいでしょう。
尖圭コンジローマに対するレーザー治療は、保険適用です。
尖圭コンジローマを予防するためには、HPVワクチン(ヒトパピローマウィルスワクチン)が有効です。子宮頸がんワクチンのうち、ガーダシル、シルガード9が尖圭コンジローマの予防ワクチンに該当します。
当院では、外用薬治療、レーザー治療、ワクチンでの予防いずれも対応可能です。
ぜひご相談ください。