フレイルとは

フレイルのイメージ画像

フレイルは、加齢に伴い運動機能や認知機能が低下した状態を指します。このまま放置すると、やがて要支援・要介護状態へ移行するリスクが高まります。

フレイルに似た症状として「ロコモティブシンドローム」がありますが、こちらは主に筋肉や関節、骨の衰えに焦点を当てたものです。一方、フレイルは身体的な衰えに加え、判断力や意欲の低下といった心理的要因、一人暮らしや栄養不足といった社会的要因も含まれる広範な状態を指します。フレイルは健康寿命を縮める要因とされるため、早めの対応が重要です。

フレイルのチェックリスト

以下の項目に3つ以上該当する場合、フレイルの可能性があります。また、1~2項目に該当する場合は「フレイル予備軍」として注意が必要です。

  • 半年間で体重が2~3kgほど減少した
  • 疲れやすさを感じる
  • 週1回以上の運動を行っていない
  • 歩くスピードが以前より遅くなった
  • 5分前の出来事を思い出せない

チェックリストを参考に、心当たりがある方はお早めにご相談ください。

フレイルへの対策

フレイルは病気ではありませんが、適切なケアを行うことで改善が期待できます。
主な対策は「栄養」「運動」「社会的なつながり」の3つです。

1. 栄養

高齢期の栄養管理では、1日3食を規則正しく摂ることが基本です。特に以下の栄養素を意識しましょう。

  • 高たんぱく食品(肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など)
  • カルシウム(乳製品、大豆製品、小魚、ひじき、緑黄色野菜など)
  • ビタミンD(脂肪の多い魚、卵黄、しめじなど)
  • ビタミンDは日光浴で体内生成を促進することも可能です。

2. 運動

体力の維持・向上や転倒防止には、筋力アップが効果的です。ただし、ハードな運動は不要で、以下のような簡単なストレッチや筋トレがおすすめです。医師や理学療法士の指導を受けながら、無理のない範囲で行いましょう。

  • 椅子に座りながら太ももの筋力を鍛える
  • 立ち上がって椅子に両手をつき、ふくらはぎを伸ばすストレッチ

骨盤底筋群と呼ばれる骨盤を支える筋肉は、特に意識しないとご自身でのトレーニングはなかなか難しいものです。排泄機能に悩まず、いつまでも健やかに、過ごしていただきたい。
そんな思いもあり、当院では骨盤底筋トレーニングチェアを導入いたしました。

詳細はこちらをご覧ください。ご希望される方は、お気軽に当院までご連絡ください(web予約も可能です)。

3. 社会的なつながり

高齢者が孤立すると、フレイルの進行を助長する恐れがあります。自分の趣味や得意分野を活かした交流や地域のボランティア活動などで人とのつながりを持つことが大切です。外部からの刺激を受けることで生活に活力を取り戻し、心理的な安定にもつながります。

フレイル予防のポイント

フレイルを進行させないためには、適切な栄養管理、ストレッチや筋力トレーニング、そして社会とのつながりが欠かせません。
気になる症状がある場合は、医師や理学療法士に相談しながら対策を進めていきましょう。