閉経関連尿路性器症候群(GSM)とは

閉経前後にデリケートゾーンを中心として、さまざまな症状が出てくる状態を「閉経関連尿路性器症候群(GSM)」といいます。
腟部の違和感、乾燥感、ヒリヒリ感や、これによる性交痛、そして頻尿、尿漏れなどが主な症状です。
こうした症状がある場合、様子をみていても改善することはありません。
お早めにご相談いただくほど対策がとりやすく、症状の悪化を遅らすことができます。どうかお気軽に、お早めにご相談ください。
GSMの原因
閉経前後は女性ホルモンの分泌量が減少していきます。女性ホルモンの分泌量が低下することで外陰部の粘膜が弱まり、不快な症状を引き起こすと考えられています。
GSMの症状
閉経関連尿路性器症候群(GSM)の症状は主に下記の3つです。
- 腟症状
- 腟のにおいや乾燥、おりものの減少、陰部を触ると痛む・イガイガするなど
- 性機能症状
- 性交痛、性交後の出血など
- 排尿症状
- 頻尿・頻尿感、膀胱炎、尿漏れなど
治療法
女性ホルモンの分泌量の低下に伴い、薄くなった粘膜の治療を行います。
治療の基本は保湿です。乾燥を助長させないために、外陰部の洗いすぎやトイレの陰部洗浄機能の使用は控えましょう(当院では、陰部洗浄機能付きトイレは皆さまの衛生面を考慮し採用しておりません)。デリケートゾーン用の保湿ジェルやクリームなどの保湿ケアにより改善が見られない場合は、局所的なホルモン補充療法を提案できます。これは、比較的活性の低いエストロゲン製剤腟錠を腟内へ挿入し、腟粘膜状態を改善させる治療法です。更年期障害に対して広く行われているホルモン補充療法(HRT)でも、同様の効果が見込めます。しかし、HRT開始年齢が60歳以上の場合には、心疾患や脳卒中、血栓症の発生リスクが有意に増加するため、他にお困りの症状がなければ腟剤を利用した局所投与が妥当でしょう。腟剤での治療でも、腟症状、性機能症状は軽快すると予想されます。ただし、局所的なホルモン補充を中止すれば、またいずれ同症状再燃は起こり得ます。特に、尿漏れなどの排尿症状も伴う場合は、医療用レーザーや骨盤底筋トレーニングマシンで腟粘膜状態改善~尿道周囲の引き締めを行うことが可能です。保険適用はないため、自費診療です。
当院で採用している機器についてはこちらをご参照ください。
これらの治療に関するお問い合わせは、いつでも私たちまでお寄せください。